『GRIT やり抜く力』を読む。子育て中の専業主婦でも達成したい。
『GRIT やり抜く力』という本を読み始めた。サブタイトルに『人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』とある。
Gritとは、
- G-Guts
- R-Resilience
- I-Initiative
- T-Tenacity
公式の訳とは違うけど、自分の解釈だと「腹をくくって、転んでも起き上がり、自主的に、粘り強くやっていける力」ってことかな。この力は強化していけるものなんだって。私も、できるなら、情熱をもって忍耐強く何かをやり抜くことができるこの力を強化して、活用していきたい!
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「やり抜く力」がない自分
自分には「やり抜く力」がないことを自覚している。
なんでもその気になって、とりあえずはじめみるけれど、やり続けることができない。
今もWebプログラミングを学びはじめたばかり。そろそろ2週間になる。
新しいことを学ぶのは楽しいし、今は年単位で続けていくつもりでいるけど、いつか興味を失ってしまうんだろうか。
TOEIC950点取ったけど……
TOEICも950点取得したけれど、それ以上どこにも行きつくことなく必死に英語学習することをやめってしまった。
私のAudibleのライブラリーをキャプチャしたものです。
あんなに夢中だったのに……
今は、海外発のYouTubeを見たりSNSで英語でやり取りしたり、KindleやAudibleで洋書を読んだり聴いたりすることはあっても、必死に問題集を解いたりディクテーションしたりしなくなった。
TOEICと英検を受けていたころ毎日活用してたオンライン英会話もやめてしまった。レアジョブ英会話の先生たちとの雑談が楽しかったのに。
今は仕事で使うこともなくなってしまった。
数年前には知り合いの方に紹介していただいて翻訳の仕事をした。アメリカの企業に納品する期間2か月ぐらいの単発の仕事。担当の方とは英語メールでやり取りしたので、翻訳をこなしながら多くのことを学ぶことができた。
けれど、その先に進む、挑戦するということをしなかった。
とにかく、自分には「やり抜く力」が欠落しているんだ。
「やり抜く力 」は持久力
今読んでいる『やり抜く力』の先の章には何が書いてあるんだろう。自分の助けになるものはだろうか。今は4章を読んでいる。目標についての章のようだ。
著者が資金を調達して起業した意欲的な学生に伝えた言葉。
「やり抜く力っていうのは、瞬発力じゃなくて持久力のことなのよ。だから1年後や2年後も、いまと同じぐらい精力的にそのプロジェクトに取り組んでいたら、……」
同じ会社をずっと続けるべきというわけではないけれど、
でも、目標が次々に変わるようでは―――全く別の分野にあれこれ手を出しているようでは、ダメでしょうね。
『やり抜く力』p.80
手を出したことにそれぞれものすごくがんばったとしても、それだけでは不十分だと著者は続ける。
一つのことを極めるのにはものすごく時間がかかるから、自分にとってかけがえのないことに取り組んで、好きになるだけじゃなく、愛し続けることだと学生に伝えている。
目標はピラミッド型
あなたの人生哲学はあるか?あなたが本当にやりたいことは何か?あなたの「情熱」はなにか?
具体的な個々の目標をひとつに束ねるもの、すべての目標を貫く目的が必要なのだ。アメフトのコーチの話 p. 88
ピラミッドの上にあるのが目指すべき「目的」、下位にある具体的な目標は中位にある目標を達成するための手段に過ぎない。
心理学でいうところの「究極的関心」はなにか?
最上位目標=「コンパス」
著者は、最上位目標をすべての目標に方向性と意義を与える「コンパス」だという。
ポジティブな空想
大きな夢=目標を持っているのに、それ以下の目標を具体的に設定することができない状態。
短期間にはよい気分になれる。しかし長期的には、目標を達成できなかった失望感に苛(さいな)まれるになる。
次の「最上位の目標が存在しない」という項目が、自分にもっとも関連があると感じた。
中位の目標が乱立するばかりで、それをひとつに束ねる最上位の目標が存在しないケースだ。 p. 92
目標がいくつも対立し、関連性がないケースもあるという。そうそう、わたしの日常はこれ。そうか「子育て」の目標ともう一つ、あるいは別の3つ目、の目標が対立してしまっているのか。
バフェットの優先順位を決めるための3段階方式
- 目標を25個書き出す
- もっとも重要な5の目標にマルを付ける(5個を超えてはならない)
- 20個の目標には今後絶対関わらない。なぜなら気が散るから。よけいなことに時間とエネルギーを取られて集中できなくならないように。
多くの人は中位の目標を書いてしまうらしいと著者は補足する。
著者は「面白さ」と「重要度」を使って、自身が書き出した目標(25個以上あった)それぞれにスコアを付けて目標を5つに絞り込もうと試みるができない。
著者は、5つに絞ることの出来なかった目標のほとんどが目的を達成する「手段」であると気がついた。そうして、最終的な目標に関係のあること、関係のないことにわけることができたので、「今後絶対にかかわらないリスト」に関係のないものを入れた。
限られた時間とエネルギーが分散され、消耗してしまうことを避けるためにもたったひとつの「コンパス」が必要になるという。著者は、目標が「目的=コンパス」にどのぐらい貢献するか考えることを、もう1段階として加えることを提案している。
『やり抜く力』によれば、なんでもやり遂げることは重要ではなく、重要度の低い目標をあきらめることは悪いことではないらしい。試行錯誤してもよいらしい。
しかし、重要度の高い目標の場合は、安易に妥協するべきではない。
当たり前のことのようで、これができていない。
ここまでで400ページ弱の『やり抜く力』の4分の1、100ページを少し超えたところだ。この先、どうやって「やり抜く力」を伸ばしていくのかをテーマにこの本は続いていく。
やり抜く力を内側から伸ばす
ちょっと読み飛ばして、Part2の「やり抜く力を内側から伸ばす」に進んでみた。
「好き」や「興味」や「情熱」についての話だ。自分にはとても興味のある話だ。
どうしたら「興味をもったこと」が、「長続きする夢中になるほどの情熱をもてること」になるのだろう。
たまたま口にした舌平目のムニエルをきっかけに、のちにフランス料理の魅力をアメリカ人に伝えて評判になった料理研究家の女性の話が出てくる。
彼女は、舌平目をきっかけにさらに興味を刺激され、料理をすればするほど、ますます好きになり、
思えば、(ネコと夫を除けば)自分が本当に好きなものを見つけるまで、40年もかかったというわけ。
著者は続ける。好きな仕事に打ち込んでいる人を見ると、うらやましくなってしまうかもしれないが、自分と出発点がちがうのだろうと思うべきではないという。そういう人も、一生かけてやりたいことがみつかるまでには、時間のかかった場合も多いらしい。
ホントかな?と思わなくもないけれど、少し希望は持てた。
興味を持ったことに刺激や情報を与え続けることが大事だと話は続き、
最後に、強い興味を持ち続けるには、親、教師、コーチ、仲間など、周囲の励ましや応援が必要だ。
というのを読み、思わず「コレな!」と思った。過去を振り返れば、何か上手くいったときは、周りからの刺激を受けていたんだ。多くの時間をかけて独学でいろんなことをやってきたと思ったていたけど、ぐっとスキルが伸びたときは確かに周りに刺激を与え続けてくれた人々がいた。
初心者はどう成長していくのか 親にできること
「メガ成功者」の保護者の話が出てくる。Amazon.comのジェフ・ベゾスと母親のジャッキーだ。子育て中の自分にも大いに関係があり、興味深く読む。
なにも「メガ成功者」を育てようと意気込んでいるわけではないけれど、子どもの興味をどう伸ばすというのは親の最大の関心事なのだ。
【脱線】私と子どもとプログラミングの話
話は本から逸れますが、子どもが興味を持った時親ができることはセットアップぐらいだなと思った話をします。
先日、自分がJavaScriptのチュートリアルに従って作ったゲームに小学生の子どもに見せたら興味を持った。画面に現れた5つのボタンをクリックするとアタリ(Win!)とハズレ(Lose!)が表示されるブラウザゲームだ。それを母がコードを打ち込んで、時々コードを書き間違えながら作ったのを目にした我が子は「スクラッチまたやる!」といいだした。
スクラッチは宝くじのことではなく、キーボードがまだ打てない子どもでもマウスを操作すればプログラミングが学べるサイトです。
Scratch 日本語にも対応しているので、安心です。チュートリアルは英語だけのものもあるけど、子どもは柔軟なのでチュートリアルが英語だろうが気にせず学んで好きなもの作るみたいです。
スクラッチのページに行ってファイルが保存できるように登録までしてあげてわたしは家事をし始めて放っておいたら、あとは一人でチュートリアルを見ながら猫のキャラクターがポインターを追いかける何かを作っていた。親が子供にするのは、同じように関心を持って必要なモノを用意するだけでいいのかもしれない。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まとめ
さて、『やり抜く力』に戻ります。
この先も、この本では、興味深い話題が続きます。なぜ飽きてしまうのか、興味を持ち続けることができているエキスパートと初心者の「知りたい」という好奇心は何を違うかという話や、効果的な練習の仕方は?など、どれも知りたくなりますね。
読み始めはスピード感がないような気がしたけれど、中盤まで進んでみるととても役立ちそうな話が詰め込まれているとがわかりました。読み飛ばしつつ、読みすすめるのがよさそうです。
どう活かすかはやっぱり自分次第なのかという印象もあるけれど。
自分はやっぱり「やり抜く力」のためにも「目的」が重要だなと感じている。
飽きっぽい3日坊主、「ショートターマー」(本書で出てきた)の自分でも、この本を読み終えて「目的」を見つけることができれば、行動が変わり「やり抜く力」を味方につけて何かを成し遂げられるかもしれない。
実践版!!!も読まなきゃ!
読んでくださって、ありがとうございました。